筋量と怪我のリスクについて

vol.314

先ほどメジャーリーガーのダルビッシュ選手が肘の怪我で今シーズン絶望というニュースがしていました。

ダルビッシュ選手はメジャーリーグに行ってから筋量を増やしたようですが、これが関係しているように個人的には思います。

大きな筋力、パワーをつけることは体のエンジンが大きくなるので短期的なパフォーマンスから見ればプラスだとは思いますが、治療家の観点から見ると筋量という重り(特に上腕や前腕)によって遠心力がかかる量が増えるので動きのコントロールが難しくなるのと同時に怪我のリスクが増えます。

筋量が増えても関節やその周りを支える靭帯や関節包は大きくならないのでこれは自然の法則、体の原理原則です。

体の柔軟性が保たれ、自身の大きくなった筋肉が今までとは変わらない関節の中でしっかり動きがコントロールできていれば怪我のリスクは減ると思いますが、それは容易なことではありません。

急激な筋量や体重の増加は今までの体と誤差が生まれてくるため、思ったように体を動かせなくなるからです😰

もちろん多くのスポーツは筋力や筋パワーは大切な要素の一つなので、筋量や体重を増やす場合はスポーツパフォーマンスを意識して関節の可動域が損なわれないように、今までと同じように動きをコントロールできる範囲で微調整しながら行うのが良いと思います。
(競技の特性やポジションにもよります)

1年以内という短期的なパフォーマンスで見ることと、中・長期的な継続的なパフォーマンスを比較する必要がありそうです😄

科学的なデータも大切ですが、データは一側面からしかものを見ていないことが多いので、自然の法則をしっかりと理解して判断する必要があるように思います。

おしまい✋

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