当院では“オステオパシー”という治療法と発達運動学理論を基にした“エクササイズ”で痛みや不調を引き起こしている原因に対して施術をしていきます。
そのため、痛みや不調の改善、怪我の予防からパフォーマンスアップまで期待できます。
オステオパシーは海外ではトップアスリートが受ける医学
オステオパシー医学は日本ではまだ馴染みがなくあまり知られていませんが、海外においては歴史あるスタンダードな医学で、国家資格もしくは、それに準じた認定資格として国から認められている治療法です。
妊婦や乳幼児からお年寄り、プロスポーツ選手の治療やコンディショニング、ハリウッド女優の美容目的など、多くの方がオステオパシーの治療を利用しています。
スポーツ分野では海外のトップアスリートの個人トレーナーはオステオパス(オステオパシー施術者)であることが多く、サッカーワールドカップではブラジル、イングランド、オランダなど強豪国チームにはオステオパスが必ず帯同しています。
日本でも世界で活躍するプロテニスプレイヤーの錦織圭選手やフィギュアスケートの羽生結弦選手がオステオパシーを受けていたと話題になりました。
オステオパシーの治療
皆様がご存知の西洋医学、東洋医学という医療体系があるようにオステオパシー医学という1つの医療体系が存在します。
オステオパシーでは痛みや症状を抑えるために痛み止めの薬や注射を用いたり、患部のみの施術をしたり、マッサージをするのではありません。
オステオパシーでは身体はひとつのユニットであり、身体の諸器官や組織は互いに関連して機能していると考えます。
なぜなら実際に身体は頭から足の先まで膜という組織に包み込まれて、途切れることなくつながっているからです。
この解剖学的な原則を基に筋肉や関節のみならず各部位の関連を重視して見ていくため、下記のような項目を詳細に検査して施術をしていきます。
- 骨格にズレはないか?
- 関節の可動域は制限されていないか?
- 筋肉や筋膜の緊張状態はバランスが取れているか?
- 内臓は正常な可動性を持って、しっかり機能しているか?
- 神経や血管の硬さに問題はないか?
- 交感神経、副交感神経のバランスは上手くとれているか?
- リンパを含めた身体の液体の流れは正常に働いているか?
- 脳や脊髄に硬さや動きに異常はないか?
このようにオステオパシーでは全身を詳しく調べていき、痛みや不調を引き起こしている原因を根本から解消します。
オステオパシーの歴史
オステオパシー医学はアメリカの医師であるA.T.Still(アンドリュー・テイラー・スティル)先生によって1874年に創設されました。
スティル先生は軍医をしていましたが、3人の子どもを感染性脊髄炎で次々と亡くしました。
子どもの死をきっかけにスティル先生は今の医学には何か欠けているものがあるのではないかと新たなる医療を独自で探求し、身体は筋膜、内臓、血管、神経など頭から足の先まで全身が膜という組織で途切れることなく全てつながっており、全てが影響し合っていることを唱え始めました。
スティル先生は身体に生じる痛みや不調はこれらのいくつもの原因が複雑に絡み合って症状を出していると考え、この原因となっている部位を突き止め、適切な施術を行うことで痛みや不調が解決するということを確信しました。
それは全て解剖学と生理学に基づいて行われています。
そしてその方法にギリシャ語で「骨」を意味する「Osteon」と「病む」を意味する「Pathos」からOsteopathy(オステオパシー)と名付けました。
始めの頃はその理論を認める人はほとんどいませんでしたが、彼は独りで治療しながら全米を回り、ミズリー州カークスビルという田舎に落ち着きました。
そこには彼の治療を求めて全米から患者が集まり、やがてホテルやレストランができるまでになったのです。
1982年にはカークスビル・オステオパシー医科大学(現在A.T.Stillユニヴァシティー)も設立されました。
現在オステオパシーはアメリカでは医学として公認されており、医師として全ての医療行為が許されています。
そして現在ではヨーロッパのほとんどの国では医療国家資格として認められており、大学教育機関が多数存在しています。
赤ちゃんの動きを利用したプロアスリートが行うエクササイズ
当院ではオステオパシーで症状の原因を根本から解消して行くと同時に、再発予防と最大限のパフォーマンスを引き出すために、発達運動学理論を基盤とした“エクササイズ”を行います。
これは赤ちゃんの動きを応用したエクササイズで、従来の体幹トレーニングや筋力トレーニングなどのように筋肉を強化するのではなく、筋肉と神経の伝達をスムーズにすることで体を思い通りに動かせることに焦点を当てています。
チェコ発祥のトレーニング理論で近年、ヨーロッパ、北米、南米などでプロアスリートが行うエクササイズとして世界的に非常に注目されており、積極的に取り入れられています。
日本ではサッカーの長友選手やテニスの錦織選手、元ハンマー投げの室伏選手などが積極的にこのトレーニングを取り入れたことでも知られています。
上記の選手は若い頃は、ウエイトトレーニングや体幹トレーニングと言われる強化に重点を置いていましたが、怪我が頻発したり、競技時に体を思い通りに操ることができなくなり、このトレーニングを取り入れたそうです。
理想的な運動とは頭から足先まで柔らかいチェーンでつながっているように、“自由自在にしなやかな曲線を持って動く”ことです。
当院のエクササイズでは赤ちゃんの発達に基づいた運動を3Dで様々な方向から負荷を加えることによって、全身に眠っていた筋肉が目を覚まし、身体が柔軟かつ活発に動き始めることで、身体を無駄なくしなやかに思い通りに動かせるようになります。