当院では“オステオパシー”という治療法と発達運動学理論を基にした“エクササイズ”で痛みや不調を引き起こしている原因に対して施術をしていきます。
そのため、痛みや不調の改善、怪我の予防からパフォーマンスアップまで期待できます。
世界が認めるオステオパシー医学
〜トップアスリートや多くの人々が信頼する治療法〜
オステオパシー医学は、日本ではまだ広く知られていませんが、海外では100年以上の歴史をもつ医療体系として確立されており、多くの国で国家資格またはそれに準じた公的資格として認められています。
オステオパシーは、妊婦や乳幼児からご高齢の方まで幅広く行われ、痛みの改善はもちろん、スポーツコンディショニングや美容・健康維持の目的でも多くの人々に利用されています。
特にスポーツの分野では、世界のトップアスリートが信頼を寄せる治療法として知られています。
サッカーワールドカップでは、ブラジル・イングランド・オランダなどの強豪国チームに必ずオステオパス(オステオパシー施術者)が帯同しており、身体の微細なバランス調整やケガの予防・回復サポートを行っています。日本でも、テニスの錦織圭選手やフィギュアスケートの羽生結弦選手がオステオパシーの施術を受けていたことで話題になりました。
このようにオステオパシーは、世界中でアスリートのパフォーマンスを支え、多くの人々の健康維持に貢献している国際的な医学です。
オステオパシーの治療
私たちがよく耳にする西洋医学や東洋医学と同じように、「オステオパシー医学」という独自の医療体系が存在します。
オステオパシーでは、痛みや症状を一時的に抑えるために薬や注射を用いたり、患部だけをマッサージしたりといった対症療法は行いません。
オステオパシーの考え方の根本には、
「身体はひとつのユニット(全体)であり、すべての器官や組織は相互に関連し合って機能している」
という原則があります。
実際、人の身体は頭から足の先まで「膜(筋膜)」という組織によって包み込まれ、全身が絶え間なくつながっています。
この解剖学的なつながりを重視し、筋肉や関節だけでなく、内臓・神経・血管・リンパ・脳脊髄液の流れなど、身体全体のバランスを包括的にみていくのが特徴です。
そのため施術にあたっては、次のような観点から全身を詳細に検査します。
- 骨格にズレはないか?
- 関節の可動域は制限されていないか?
- 筋肉や筋膜の緊張バランスが取れているか?
- 内臓は正常な可動性を持ち、しっかり機能しているか?
- 神経や血管の硬さや圧迫はないか?
- 自律神経(交感神経、副交感神経)のバランスは整っているか?
- リンパを含む体液の流れは正常に働いているか?
- 脳や脊髄に硬さや動きの異常はないか?
これらを丁寧に確認し、痛みや不調の 「本当の原因」を見つけ出し、根本から改善へ導くことを目指します。
オステオパシーの歴史
オステオパシー医学はアメリカの医師であるA.T.Still(アンドリュー・テイラー・スティル)先生によって1874年に創設されました。
スティル先生は軍医をしていましたが、3人の子どもを感染性脊髄炎で次々と亡くしました。
子どもの死をきっかけにスティル先生は今の医学には何か欠けているものがあるのではないかと新たなる医療を独自で探求し、身体は筋膜、内臓、血管、神経など頭から足の先まで全身が膜という組織で途切れることなく全てつながっており、全てが影響し合っていることを唱え始めました。
スティル先生は身体に生じる痛みや不調はこれらのいくつもの原因が複雑に絡み合って症状を出していると考え、この原因となっている部位を突き止め、適切な施術を行うことで痛みや不調が解決するということを確信しました。
それは全て解剖学と生理学に基づいて行われています。
そしてその方法にギリシャ語で「骨」を意味する「Osteon」と「病む」を意味する「Pathos」からOsteopathy(オステオパシー)と名付けました。
始めの頃はその理論を認める人はほとんどいませんでしたが、彼は独りで治療しながら全米を回り、ミズリー州カークスビルという田舎に落ち着きました。
そこには彼の治療を求めて全米から患者が集まり、やがてホテルやレストランができるまでになったのです。
1982年にはカークスビル・オステオパシー医科大学(現在A.T.Stillユニヴァシティー)も設立されました。
現在オステオパシーはアメリカでは医学として公認されており、医師として全ての医療行為が許されています。
そして現在ではヨーロッパのほとんどの国では医療国家資格として認められており、大学教育機関が多数存在しています。
赤ちゃんの動きを利用したプロアスリートが行うエクササイズ
当院ではオステオパシーで症状の原因を根本から解消して行くと同時に、再発予防と最大限のパフォーマンスを引き出すために、発達運動学理論を基盤とした“エクササイズ”を必要に応じて行います。
これは赤ちゃんの動きを応用したエクササイズで、従来の体幹トレーニングや筋力トレーニングなどのように筋肉を強化するのではなく、筋肉と神経の伝達をスムーズにすることで体を思い通りに動かせることに焦点を当てています。
チェコ発祥のトレーニング理論で近年、ヨーロッパ、北米、南米などでプロアスリートが行うエクササイズとして世界的に非常に注目されており、積極的に取り入れられています。
日本ではサッカーの長友選手やテニスの錦織選手、元ハンマー投げの室伏選手などが積極的にこのトレーニングを取り入れたことでも知られています。
上記の選手は若い頃は、ウエイトトレーニングや体幹トレーニングと言われる強化に重点を置いていましたが、怪我が頻発したり、競技時に体を思い通りに操ることができなくなり、このトレーニングを取り入れたそうです。
理想的な運動とは頭から足先まで柔らかいチェーンでつながっているように、“自由自在にしなやかな曲線を持って動く”ことです。
当院のエクササイズでは赤ちゃんの発達に基づいた運動を3Dで様々な方向から負荷を加えることによって、全身に眠っていた筋肉が目を覚まし、身体が柔軟かつ活発に動き始めることで、身体を無駄なくしなやかに思い通りに動かせるようになります。




